Linux あれこれ

Linux 関連(一部 Windows11 )の備忘録です。

Lubuntu 20.04 LTS にてログイン画面を少しだけ、カスタマイズ〈H46〉

登録日: 2020-04-28 更新日: 2020-04-28

公開されたばかりの「Lubuntu 20.04 LTS」をUSB メモリにインストールしました。

前回、ログイン画面の壁紙を変更 しました。今回も手を加えて、ログイン画面の見た目のアップ? を図りました。

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「目次」

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ログイン画面で気になるところ:

前回、ログイン画面の壁紙を変更しました:

→壁紙を変えたことで、印象はだいぶ変わりましたが、全体的なデザインが気になります。

1. ログイン画面にて、パスワードを入れる位置は左で、「ユーザ名を選び、パスワードを入力してください」が表示される位置は中央です。

→離れすぎて、バランスが良くありません。

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2. ログイン画面のアバター(ユーザアイコン)が少し大きすぎて、色合いも地味。

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1. ログイン画面のガイドメッセージの表示を消しました

  • 日本語に翻訳されていることを利用して、翻訳ファイルを修正することで、 「ユーザ名を選び、パスワードを入力してください」の文字を消しました。説明しなくてもわかります。

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翻訳ファイルの変換に使う「lconvert」をインストール:
$ sudo apt update
$ sudo apt install qttools5-dev-tools
:
以下のパッケージが新たにインストールされます:
  libclang1-10 libllvm10 libqt5designercomponents5 qdoc-qt5 qhelpgenerator-qt5 qt5-assistant
  qtattributionsscanner-qt5 qtchooser qttools5-dev-tools

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インストールの確認:
$ ls /usr/lib/x86_64-linux-gnu/qt5/
bin  libexec  plugins  qml

→bin フォルダができました。(コマンド類がインストール)

$ ls /usr/lib/x86_64-linux-gnu/qt5/bin/
assistant  lrelease              qdbusviewer              qtattributionsscanner
designer   lupdate               qdistancefieldgenerator  qtdiag
lconvert   pixeltool             qdoc                     qtpaths
linguist   qcollectiongenerator  qhelpgenerator           qtplugininfo

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メニューで確認:

メニュー→プログラミング→

  • Qt5 アシスタント
  • Qt5 デザイナ
  • Qt5 リンギスト

が表示されます。

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翻訳ファイルを退避:
$ cd  /usr/share/sddm/translations/

$ sudo cp ja.qm ja.qm-ORG

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元の翻訳ファイルを抜き出し:
$ cd ~/ダウンロード/翻訳-sddm/

$ cp /usr/share/sddm/translations/ja.qm New-ja.qm
$ ls
New-ja.qm

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.ts に変換:
$ cd ~/ダウンロード/翻訳-sddm/

$ /usr/lib/x86_64-linux-gnu/qt5/bin/lconvert -i New-ja.qm -o New-ja.ts
$ ls
New-ja.qm  New-ja.ts

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.ts を編集:
$ cd ~/ダウンロード/翻訳-sddm/

$ featherpad New-ja.ts

「ユーザ名を選び、パスワードを入力してください」を検索。

→24行目のみしかないことを確認。

→「半角スペース 1個のみ」に修正。

保存

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.qm に変換:
$ cd /home/ubn/ダウンロード/翻訳-sddm/

$ /usr/lib/x86_64-linux-gnu/qt5/bin/lrelease -verbose New-ja.ts

Updating 'New-ja.qm'...
     13 件のメッセージを翻訳しました(完了 13 件、未完了 0 件)

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.qm を配置:
$ cd /home/ubn/ダウンロード/翻訳-sddm/

$ sudo cp New-ja.qm /usr/share/sddm/translations/ja.qm

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2. ログイン画面のアバター(ユーザアイコン)のデザインを変更

  • サイズと色の変更をしました。コツはpng にして、背景を透明にすること。

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元ファイルの確認:

/usr/share/sddm/faces/root.face.icon

→ピンクの人形(256x256 全体が透明のpng

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/usr/share/sddm/faces/.face.icon

→灰色の人形(256x256 全体が透明のpng) : 実際には、こちらが使われています。

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元ファイル(ユーザアイコン)の退避:
$ cd ~/ダウンロード/アバター/
$ cp /usr/share/sddm/faces/root.face.icon root.face.icon
$ cp /usr/share/sddm/faces/.face.icon .face.icon

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元ファイル(root.face.icon) を元に、新しい画像(root.face*.png) を作成:

KolourPaint で加工しました。キャンバスサイズは変えません。

(作成1)小さな緑色:

  1. 人型だけを範囲指定、Shift を押しながら(縦横比を保ちながら)、マウスで角を持って少し小さめに縮めます。
  2. 人型に色を付けます。(背景に使われている色にすると無難で、馴染みます。)
  3. 下寄りの中央の位置に移動。
  4. 背景をバケツで、透明に塗ります。
  5. png で保存。

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(作成2)通常サイズで型抜き:

ログイン画面のキャプチャー画像と、同じ背景を壁紙にした画面のキャプチャー画像を使って、人型を透明にして、重ねて、256x256 にサイズ調整、くり抜いたように見えるように加工しました。抜くには面積があった方が見映えが良いので、通常サイズの人型を使いました。壁紙に合わせて加工が必要なので手間です。単に壁紙で使われている色を塗るというやり方でも、いいかもしれません。

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確認:

$ ls -1a
:
.face.icon
root.face.icon
root.face2.png ←(作成1)小さな緑色
root.face3.png ←(作成2)通常サイズで型抜き

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配置を戻しました:
$ cd ~/ダウンロード/アバター/
$ sudo cp root.face2.png /usr/share/sddm/faces/.face.icon

または、

$ cd ~/ダウンロード/アバター/
$ sudo cp root.face3.png /usr/share/sddm/faces/.face.icon

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3. テストモードでログイン画面を確認

$ sudo sddm-greeter --test-mode --theme /usr/share/sddm/themes/lubuntu

終了は、パネルバーにある「sddm-greeter」 を右クリック→「閉じる」

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アバター: 小さな緑色

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アバター: 通常サイズで型抜き

→人型の中の色は単一の色ではありません。背景をくり抜いたように、色が微妙に変化しています。でも、この位置だと単色でも良さそう。

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4. ログイン画面で確認

ログアウト→ログイン

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まとめ

ログイン画面の見た目を大幅に変えるなら、テーマをダウンロードして適用でよいと思います。しかし、せっかくの軽快な速度が犠牲になる可能性があります。SDDM だと特にそうです。

今回は、自分のいじれる範囲で変更したので、速度に影響しないと思います。ちょっとしたことで、見た目はアップしたと自分では思っています。

しかし、選んだ色の影響か、アバター(ユーザアイコン)の背景の白さが気になります。なので、人型に型抜きするタイプのアバターも作ってみました。手間ですが、周囲と馴染んでいい感じ。

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