Linux あれこれ

Linux 関連（一部 Windows11 ）の備忘録です。

UEFI 立ち上げでインストールした「Haiku R1/beta5」を通常立ち上げに変更〈H173-6〉

Xubuntu VirtualBox Haiku

登録日: 2025-01-12 更新日: 2025-01-13

前々回、 「VirtualBox 7.1.4」で手動で「仮想マシン」を作成後、BeOS R5 のコミュニティ版である「Haiku R1/beta5」を UEFI 立ち上げでインストールしました。

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「仮想マシン」に UEFI 立ち上げで「Haiku R1/beta5」をインストールすると、広い解像度が選べますが、 なぜか画面サイズと文字が異様に大きくなります。

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そのため、立ち上げごとに解像度を設定しており面倒でした。 「VirtualBox Guest Additions」をインストールし、機能することを確認したので、 「Haiku」を「UEFI 立ち上げ」から「通常立ち上げ」に変更しました:

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その備忘録です。

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今回の作業は、「Haiku R1/beta5」の仮想マシン（ゲストOS側）でのみ有効な作業です。

なので、実機（ホストOS側）に「Haiku」をインストールしている場合は、作業は要りません。無駄になります。

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使用したPC は、新しく購入した ミニPC「MINISFORUM NAB5」です。
プロセッサは「Core i5-12450H」で、メモリ 16GB、SSD 512GB です。

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（注）リンクを戻るときはブラウザの左上の「←」をクリック
Android スマホであれば「ホーム」ボタン隣の「＜」をタップ

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目次

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参考にした投稿:

「VirtualBox 7.1.4」に「Haiku R1/beta5」をインストール、その後〈H173-4〉

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前回の作業:

「VirtualBox 7.1.4」に「Haiku R1/beta5」をインストール〈H173-3〉

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今回の内容:

  1. 「Haiku」の仮想マシンに、「VirtualBox Guest Additions」をインストール:

  2. 「Haiku R1/beta5」を「通常立ち上げ」に変更:

  3. 　参考:「VirtualBox マネージャ」の設定:

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Xubuntu 24.04.1 LTS を立ち上げ:

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仮想マシンの「 Haiku R1/beta5」を起動:

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「VirtualBox Guest Additions」をインストールした後の画面:

→「VBoxTray」を起動して常駐させる必要があります:

常駐すると、

マウスで右下隅をドラッグするだけで画面サイズを自由に変更できます:

こちらの画面は、画面半分に調整しています。

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画面右上のパネルの 2段めのシステムトレイに、2つのアイコンが追加されていることに注目:

→日本語入力の「mozc」のキーボードアイコンと、「VBoxTray」の青いボックスアイコンです。

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現在のOS のバージョンを表示:

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2025-01-12 現在

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ホストOS : 「Xubuntu 24.04.1 LTS」

カーネル:

$ uname -r
6.8.0-51-generic

→安定志向なので、更新の回数は少なめです:

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リリース:

$ cat /etc/lsb-release
DISTRIB_ID=Ubuntu
DISTRIB_RELEASE=24.04
DISTRIB_CODENAME=noble
DISTRIB_DESCRIPTION="Ubuntu 24.04.1 LTS"

→LTS 版の更新（ポイントリリース）は、ほぼ 6ヶ月ぐらいです:

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「x11」と「Wayland」のどちらで動作しているか確認:
$ echo $XDG_SESSION_TYPE
x11

→「Wayland」ではなく、「x11」で動作しています。

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ゲストOS : 「Haiku R1/beta5」

バージョン:

> uname -v
hrev57937+129 Dec10 2024 07:24

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VirtualBox について:

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「VirtualBox 」 は、Oracle が開発している「仮想マシン」を構築するためのソフトウェアです。

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仮想マシンを使うことで、

ハードウェアで問題となるPC でも、最新のLinux ディストリビューションをインストールできる可能性が高くなります。

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Haiku について:

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Haiku は、特にパーソナル コンピューティングをターゲットとしたオープンソース オペレーティング システムです。 BeOS からインスピレーションを得た Haiku は、高速で使いやすく、習得も簡単で、強力です。

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Haiku 公式ホームページ

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1. 前回は、UEFI 立ち上げで「Haiku」をインストール:

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1). 前回の作業:

「VirtualBox 7.1.4」に「Haiku R1/beta5」をインストール〈H173-3〉

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「仮想マシン」を、「EFI」を有効にして、UEFI 立ち上げで「Haiku」をインストールしました:

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  • 「仮想マシン」を「EFI」を有効にして「Haiku」をインストールした場合は、「通常 立ち上げ」よりも広い解像度を選べる利点があります:

  • 「仮想マシン」を「UEFI 立ち上げ」すると、なぜか論理的な最大解像度になり、また、表示文字が異様に大きくなります:

  • 立ち上げ時に「Haiku Boot Loader」で解像度を設定できますが、再起動すると設定は最大解像度に戻ります:

→普通に使えるように、毎回、立ち上げのたびに解像度を設定していました:

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なので、

「仮想マシン」で「UEFI 立ち上げ」にした「Haiku」は、立ち上げが面倒です:

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2). 「VirtualBox Guest Additions」パッケージについて:

  • 「仮想マシン」の場合に使える「VirtualBox Guest Additions」パッケージが移植されていました:

  • インストールしても何も起こらないので、使えないと思っていました:

  • 追加された「VBoxTray」を起動して常駐させる必要がありました:

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システムトレイに「VBoxTray」が常駐すると一部の機能が使えます:
(1). 「仮想マシン」の画面の右下隅をマウスでドラッグして画面を広げると、
　　リアルタイムに解像度が変更されました:
(2). 「クリップボードの共有」機能が使えるようになりました:
(3). 「共有フォルダ」機能と「ドラッグ＆ドロップ」機能は使えませんでした:

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2. UEFI 立ち上げの場合の立ち上げ:

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そのままの立ち上げだと、論理的な最大解像度で、表示文字が異様に大きくなり、使えないので、 毎回、立ち上げのたびに解像度を設定していました:

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1). 「VirtualBox マネージャ」を起動:

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メニュー→「システム」→「Orcle VirtualBox」

→仮想マシンの「Haiku」を選択:

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　EFI が有効の設定です:

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2). 「起動」（緑色の右矢印）ボタンをクリックしたら、

→すぐに「スペース」キーを 8回ほど連打（これがコツ）:

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3). 「Haiku Boot Loader」画面が表示:

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(1). 解像度の指定:

4行目の解像度の指定を選んで、

Select video mode (Current: 7680x4320 32 bit) 　←（最大値がセットされていました）

→Enter

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解像度の一覧から、任意の解像度を選びます:

今回は、手持ちのモニタと同じ解像度の「1920 x 1080」よりも低くて、

スクロールバーの表示されない解像度を選びました:

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1600x900 32 bit

→Enter

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4行目の解像度の指定が変わりました:

Select video mode (Current: 1600x900 32 bit)

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(2). 1行目の立ち上げデバイスの確認:
Select boot volume/state  (Current: Haiku2)

→「Haiku2」は前回作成したハードディスクです:

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(3). 最終行の「Countinue booting」（ブートを続ける）を選択:

→Enter

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4). Haiku の立ち上げ時のブート画面が表示:

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5). 水色の背景のデスクトップ画面が表示:

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3. 「Haiku」の仮想マシンに、「VirtualBox Guest Additions」をインストール:

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インストール、および、インストールされたかの確認:

「VirtualBox Guest Additions」を参照:

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抜粋:

(1). 「VirtualBox Guest Additions」のインストール:
(2).「仮想マシン」を再起動:
(3). 追加された「VBoxTray」を起動:
(4). 個々の機能の有効化:
(5). 「仮想マシン」の画面の右下隅をドラッグして広げて、解像度が自動調整されるか確認:

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4. 「Haiku R1/beta5」を「通常立ち上げ」に変更:

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「UEFI 立ち上げ」を「通常立ち上げ」に変更:

「VirtualBox Guest Additions」の機能が使えることを確認してから 、
「UEFI 立ち上げ」から「通常立ち上げ」に変更しました:

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通常のOS であればインストールし直しか、何かしらのパーティション操作が必要ですが、

（どこに置いても動く）「Haiku」につき、システムの場所を認識させると楽に「通常立ち上げ」にできました:

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1). 「VirtualBox マネージャ」を起動:

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メニュー→「システム」→「Orcle VirtualBox」

→仮想マシンの「Haiku」を選択:

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2). EFI を無効に設定:

→「EFIを有効化(一部のOSのみ)」のチェックを外しました:

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3). 「起動」（緑色の右矢印）ボタンをクリックして、「仮想マシン」を起動:

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ブート画面が表示されたままで立ち上がりません:

→立ち上げボリュームが見つからないみたい:

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4). 「仮想マシン」の画面を右上の「x」で閉じ、電源オフを選択:

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5). 「起動」（緑色の右矢印）ボタンをクリックしたら、

→すぐに「スペース」キーを 8回ほど連打:

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6). 「Haiku Boot Loader」画面が表示:

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(1). 1行目の立ち上げボリュームの確認:
Select boot volume/state  (Current: Haiku2)

→「Haiku2」は今まで使っているハードディスクです:

指定は合っていますが、ボリュームの位置（パーティション2）を認識できていません。再認識させる必要があります。

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そのまま、

→Enter

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(2). ボリュームの設定画面が表示:

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(3). 下にある「Rescan volumes」を選択:

→Enter

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(4). 元の画面に戻りました:

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(5). 最終行の「Countinue booting」（ブートを続ける）を選択:

→Enter

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7). Haiku のデスクトップ画面が表示:

直前の解像度で、アイコンが拡大されずに表示されました:

デスクトップのアイコンが重なっています:

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8). 参考: デスクトップのアイコンを整理:

ついでに、あまり使っていないアイコンを別のフォルダに移動:

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9). 「仮想マシン」の解像度が自動調整されるか確認:

「仮想マシン」の画面の右隅をドラッグして広げてみました:

→リアルタイムに解像度が調整されました:

「画面」アプリで確認すると、設定値として提供されていない、広げた画面サイズの解像度になっていました。

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5. 参考: 「VirtualBox マネージャ」の設定を確認:

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「VirtualBox マネージャ」を起動して設定を確認:

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1). システム:

(1). 「マザーボード」タブ:
「EFI を有効化」にチェックなし

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(2). 「アクセラレーション」タブ:
「ネステッドページンクを有効化」にチェック:　←「デフォルト」

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2). ディスプレイ:

「スクリーン」タブ:
グラフィックコントローラー: 「VBoxVGA」
拡張機能: 「3Dアクセラレーションを有効化」にチェックなし

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まとめ

今回は、「VirtualBox Guest Additions」をインストールすることで、解像度の自動調整が使えるようになったので、UEFI 立ち上げでインストールした「Haiku R1/beta5」を通常立ち上げに変更しました。

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通常のOS であればインストールし直しか、何かしらのパーティション操作が必要ですが、

（どこに置いても動く）「Haiku」につき、システムの場所を再認識させるだけで「通常立ち上げ」にできました:

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おかげで、毎回の立ち上げ作業が楽になりました。

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