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Linux 関連(一部 Windows11 )の備忘録です。

Arch: Manjaro LXQt 19.0.2 「pamac-manager」のインストール、その他〈H22〉

登録日: 2020-04-12 更新日: 2020-04-12

Manjaro Linux のコミュニティ版である「Manjaro LXQt 19.0.2」をUSB メモリにインストール しました。その設定の続き(1) です。「pamac-manager」を使えるようにしました。

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「目次」

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前回おこなったこと

  1. 「Manjaro LXQt」のインストール

  2. リポジトリの同期とシステム更新

  3. AUR ヘルパー「yay」のインストール

  4. テキストエディタ「featherpad」のインストール

  5. 日本語フォント「源ノ角ゴシック Code」のインストール

  6. 日本語入力「fcitx-mozc」のインストール

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今回おこなうこと

  1. 「pamac-manager」のインストール

  2. テキストエディタ「Geany」のインストール

  3. Firefox ブラウザのインストール

  4. システムツールのインストール

  5. 画像加工のための「KolourPaint」をインストール

  6. ファイアーウォール「gufw」のインストール

  7. パネルの時計の表示を変更

  8. 壁紙をランダム表示に設定

  9. ログイン画面の設定ツールをインストール

  10. 「スピーカ」アイコンが赤い「!」表示の件

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長くなったので、下記の 2つは、次回にしました。

  1. ミラーサーバの見直し

  2. Windows+矢印キーでのウィンドウのタイリング操作のサポート

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1. 「pamac-manager」のインストール

メニュー →システムツール →「Manjaro Hallo」→「Applications」にて、 アプリがインストールできないことに気づきました。

および、

メニュー →設定 →「ソフトウェアの追加と削除」 →「pamac-manager」が起動しません。

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正常に動作するManjaro Budgie と比較してみました。

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Manjaro Budgie の場合:
$ yay -Ss pamac | grep Installed
:
aur/pamac-gtk 9.4.1-1 (+3 0.56%) (Out-of-date 2020-04-09) (Installed: 9.4.2-1)
aur/pamac-common 9.4.1-1 (+3 0.56%) (Out-of-date 2020-04-09) (Installed: 9.4.2-1)
aur/pamac-cli 9.4.2-1 (+4 0.37%) (Installed)
extra/pamac-snap-plugin 9.4.2-1 (24.4 KiB 66.5 KiB) (Installed)
extra/pamac-gtk 9.4.2-1 (139.5 KiB 569.4 KiB) (Installed)
extra/pamac-common 9.4.2-1 (478.9 KiB 2.2 MiB) (Installed)
extra/pamac-cli 9.4.2-1 (47.8 KiB 129.8 KiB) (Installed)

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Manjaro LXQt の場合:
~ >>> yay -Ss pamac | grep Installed                                                                              

aur/pamac-common 9.4.1-1 (+3 0.55%) (Out-of-date 2020-04-09) (Installed: 9.3.0-2)
aur/pamac-cli 9.4.2-1 (+4 0.37%) (Installed: 9.3.0-2)
extra/pamac-common 9.4.2-1 (478.9 KiB 2.2 MiB) (Installed: 9.3.0-2)
extra/pamac-cli 9.4.2-1 (47.8 KiB 129.8 KiB) (Installed: 9.3.0-2)

→「pamac-gtk」が不足しています。

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不足分をインストール:

~ >>> yay -S pamac-gtk
:
パッケージ (1) pamac-gtk-9.4.2-1

→追記: あとでわかったことですが、下記のようにやるのが正解。

~ >>> yay -Syu pamac-gtk

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~ >>> yay -S pamac-snap-plugin
:
パッケージ (4) apparmor-2.13.3-5  snapd-2.44.2-1  snapd-glib-1.54-1  pamac-snap-plugin-9.4.2-1

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確認で、「pamac-manager」起動せず:

~ >>> yay -Ss pamac | grep Installed                                                                               

aur/pamac-gtk 9.4.2-1 (+3 0.54%) (Installed)
aur/pamac-common 9.4.2-1 (+3 0.54%) (Installed)
aur/pamac-cli 9.4.2-1 (+4 0.36%) (Installed)
extra/pamac-snap-plugin 9.4.2-1 (24.4 KiB 66.5 KiB) (Installed)
extra/pamac-gtk 9.4.2-1 (139.5 KiB 569.4 KiB) (Installed)
extra/pamac-common 9.4.2-1 (478.9 KiB 2.2 MiB) (Installed)
extra/pamac-cli 9.4.2-1 (47.8 KiB 129.8 KiB) (Installed)

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メニュー →設定 →「ソフトウェアの追加と削除」にて、「pamac-manager」起動せず

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~ >>> whereis pamac-manager                                                                              
pamac-manager: /usr/bin/pamac-manager

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バージョン表示できないことを発見。
~ >>> pamac-manager --version                                                                              
pamac-manager: symbol lookup error: pamac-manager: undefined symbol: pamac_database_get_flatpak_remotes_names

→バージョン表示できません。

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システムの同期で解消:

~ >>> yay

[sudo] ubn のパスワード:
:: パッケージデータベースの同期中...
 core は最新です
 extra は最新です
 community は最新です
 multilib は最新です
:: システム全体の更新を開始...
:: python-xdg を extra/python-pyxdg に置き換えますか? [Y/n] 
:: python2-xdg を extra/python2-pyxdg に置き換えますか? [Y/n] 
依存関係を解決しています...
衝突するパッケージがないか確認しています...
警告: 循環依存が検出されました:
警告: curl は依存パッケージ ca-certificates-mozilla の前にインストールされます

パッケージ (132)
:
:: インストールを行いますか? [Y/n] 
:

→システムを同期しての更新後、「pamac-manager」が起動できるようになりました。

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下記のやり方でもOK です。

yay のパラメータを省略すると下記と同じになります。

~ >>> sudo pacman -Syu

もし、GUI 操作するやり方なら、下記。 (ただし、pamac-manager が使えることが前提)

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マウス操作(GUI) で、リポジトリの更新

画面右下のパネルの「盾」アイコンをクリックで、「Pamac」マネージャが開きます。

もしくは、メニュー →設定 →「ソフトウェアの追加と削除」(pamac-manager)

「Pamac」マネージャで、右上の「3つの点」アイコンをクリック→「データベースをアップデートする」→パスワード入力 にて、リポジトリとデータベースを同期できます。

  • core
  • extra
  • community
  • multilib

ちなみに、「ソフトウェアの追加と削除」で「閉じる」ボタンが表示されなくなっているので、タイトルで右クリック→「閉じる」とします。

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バージョン表示も確認:
~ >>> pamac-manager --version                                                                               
Pamac  9.4.2-1

→バージョン表示もできます。

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2. テキストエディタ「Geany」のインストール

メニュー →システムツール →「Manjaro Hallo」→「Applications」にて、 左上の「advanced」をクリックして反転 →「Text Editors」の先頭の三角をクリック

「Geany」を選択、右側にチェックを入れます。→右上の「UPDATE」をクリック

→オプション選択のダイアログが開くので、「geany-plugins」にチェック→「選択」→パスワード入力 →「適用」→インストールされます。→トランザクションが成功しました →「閉じる」

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geany の起動

メニュー →プログラミング →「Geany」

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geany の日付書式の設定

編集→日付を挿入→任意の日付書式を設定

%Y-%m-%d %H:%M

→OK

Shift+Alt+D にて、

2020-04-10 15:58

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3. Firefox ブラウザのインストール

メニュー →システムツール →「Manjaro Hallo」→「Applications」にて、

→「Browsers」の先頭の三角をクリック

Firefox」を選択、右側にチェックを入れます。→右上の「UPDATE」をクリック

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4. システムツールのインストール

  • USB メモリの操作に便利なツール類をインストールします。

メニュー →システムツール →「Manjaro Hallo」→「Applications」にて、 左上の「advanced」をクリックして反転

→「Systen Tools」の先頭の三角をクリック

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  • Gnome Disks」を選択、右側にチェックを入れます。(ディスク)

  • 「IsoUSB」を選択、右側にチェックを入れます。(USB イメージライタ)

  • 「Mintstick」を選択、右側にチェックを入れます。(USB メモリフォーマッタ)

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→右上の「UPDATE」をクリック

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参考:

  • 「Pamac CLI」、「Pamac GTK」は「pamac-manager」の機能になります。

LXQt では「Pamac GTK」のチェックは入っていませんでしたが、あとでインストールしたのでチェックが入りました。

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  • 「ディスク」

メニュー →アクセサリ→「ディスク」

パーティションの操作ができます。

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  • 「USB イメージライタ」

メニュー →アクセサリ→「USB イメージライタ」

→ISO イメージをUSB メモリに展開できます。

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  • 「USB メモリフォーマッタ」

メニュー →アクセサリ →「USB メモリフォーマッタ」

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→USB メモリをフォーマット(Fat32NTFSExt4)できます。全面初期化指定も可能です。USB メモリ限定なので、「ディスク」や「gparted」よりも安全です。

ちなみに、Linux Mint 上でのこのツールは、他のディストリビューションでエラーするUSB メモリが初期化できたりします。

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5. 画像加工のための「KolourPaint」をインストール

メニュー →設定 →「ソフトウェアの追加と削除」(pamac-manager)

左上の虫メガネで「KolourPaint」を検索して→「インストール」→「適用」→パスワード入力 →「適用」 →トランザクションの概要→「適用」

サイトにスクリーンショットの画像をアップするときの加工に使っています。画像ファイルを右クリックして起動することが多いです。

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6. ファイアーウォール「gufw」のインストール

現在のファイアウォールの状態を確認:

メニュー →設定 →「ファイアウォール」→「firewall-config」が起動します。 これだと設定が難しすぎるので、代わりに設定が楽な「gufw」をインストールしました。

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現在のインストールの確認:

~ >>> yay -Ss firewall | grep Installed
:
community/firewalld 0.8.2-2 (768.0 KiB 5.7 MiB) (Installed)
    Firewall daemon with D-Bus interface

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「firewalld」の削除:

~ >>> yay -R firewalld

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インストール前の確認:

$ yay -Ss gufw
:
community/gufw 19.10.0-2 (908.2 KiB 3.1 MiB) 
    Uncomplicated way to manage your Linux firewall

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「gufw」のインストール:

$ yay -S gufw
:
パッケージ (17) aspell-0.60.8-1  bubblewrap-0.4.1-1  enchant-2.2.8-1  gst-plugins-base-libs-1.16.2-1  gstreamer-1.16.2-1
                harfbuzz-icu-2.6.4-2  hspell-1.4-2  hyphen-2.8.8-2  libvoikko-4.3-1  libwpe-1.6.0-1  orc-0.4.31-1
                ufw-0.36-3  webkit2gtk-2.28.0-3  woff2-1.0.2-1  wpebackend-fdo-1.6.0-1  xdg-dbus-proxy-0.1.2-1
                gufw-19.10.0-2

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設定:

メニュー →設定 →「ファイアウォール設定ツール」→パスワード入力

Status: オン→「盾」アイコンがカラーになれば稼働。

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7. パネルの時計の表示を変更

パネルの時計を右クリック →"世界時計"を設定 →下の方にある「形式を詳しく指定する」にチェック →「指定する」

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開いた窓の上にある文字列を修正:
 '<b>'HH:mm:ss'</b><br/><font size="-2">'ddd, d MMM yyyy'<br/>'TT'</font>'

↓ 修正

 '<b>'HH:mm'</b><br/><font size="-2">'yyyy-MM-dd  ddd'<br/>'TT'</font>'

→OK →閉じる

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  • 時計が2段で表示されます。曜日もわかります。
  17:07
2020-04-11 土

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曜日の漢字の下が切れてしまうのでパネル幅を調整:

パネルで右クリック →パネルを設定 →「パネル」タブ →幅: 32 →33

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8. 壁紙をランダム表示に設定

デスクトップで右クリック→「スライドショー」タブ→「スライドショーを有効にする」にチェック

壁紙画像のフォルダ:

「/usr/share/backgrounds/wallpapers-juhraya/」を指定

「スライドショーをランダムに表示する」にチェック

→「Apply」→「OK」

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ちなみに、デフォルトの壁紙は:

/usr/share/backgrounds/wallpapers-juhraya/Sunset-Of-The-Gods_by_Isaac-Sloan.jpg

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9. ログイン画面の設定ツールをインストール

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ログイン画面を見るとLightDM のようですが、再確認:
~ >>> cat /etc/X11/default-display-manager
cat: /etc/X11/default-display-manager: そのようなファイルやディレクトリはありません

~ >>> whereis lightdm
lightdm: /usr/bin/lightdm /usr/lib/lightdm /etc/lightdm /usr/share/man/man1/lightdm.1.gz

→使われているディスプレイマネージャは「lightdm」のようです。 しかし、設定のメニューに「ログイン画面」がありません。

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LightDM のインストール状態を確認:
~ >>> yay -Ss lightdm | grep Installed

aur/lightdm-slick-greeter 1.3.2-1 (+46 2.25%) (Installed: 1.2.8-2)
community/lightdm-slick-greeter 1.2.8-2 (841.7 KiB 1.5 MiB) (Installed)
extra/lightdm 1:1.30.0-2 (200.4 KiB 1.9 MiB) (Installed)

→Lightdm、lightdm-slick-greeter があります。Linux Mint と同じものです。しかし、設定ツールのlightdm-settings は入っていません。

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定義ファイルを確認

学習目的で確認しました。

~ >>> sudo featherpad /etc/lightdm/lightdm.conf

↓ 下にある検索窓に「[Seat:*]」と入力して、検索:

その行以降に下記の行があるかを確認:

[Seat:*]
:
greeter-session=slick-greeter
:
user-session=lxqt
:
session-wrapper=/etc/lightdm/Xsession
:

→ログインできているので、やっぱり、ありました。

↓ 「featherpad」を使うと、多くのコメント行が赤色になり、コメントでない行を見つけやすいです。

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lightdm-settings のインストール:
~ >>> yay -S lightdm-settings
[sudo] USER_NAME のパスワード:
:
パッケージ (2) python-setproctitle-1.1.10-5  lightdm-settings-1.2.8-1

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再起動

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ログイン画面の背景の設定

メニュー→設定

または、

メニュー→設定→LXQt settings →LXQt コンフィグレーションセンター

→「ログイン画面」→パスワード入力→「Appealance」タブ

→「ユーザのデスクトップ背景を表示」をオフにしてから、背景を選択しました。

設定例:

/usr/share/backgrounds/wallpapers-juhraya/Albero_Del_Pepe_by_Harisont.jpg

ログアウト→ログイン

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参考:

[LightDM-ArchWiki] (https://wiki.archlinux.jp/index.php/LightDM)

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10. 「スピーカ」アイコンが赤い「!」表示の件

赤い「!」表示を右クリック →「"音量調節"を設定」→「音量制御の設定」画面 制御するデバイスがPulseAudio だと、項目が表示されません。

メニュー →設定 →ソフトウェアの追加と削除 →削除 →適用 →「Firefox」を削除します。

検索(虫メガネ)→「firefox」→「インストール」→適用 →オプション →「pulseaudio: Audio support」にチェック →選択 →適用

パネルの赤い「!」表示が消えて、スピーカアイコンに変わりました。 →「音量制御の設定」画面に変化はありません。

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最終的なデスクトップ画面:

→この段階はまだ、「スピーカ」アイコンの処置は済んでいませんでした。

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まとめ

今回のLXQt は、Lubuntu 20.04 と同じで、スクリーンセーバーが充実しています。それに壁紙もクールなものがそろっているので、スクリーンセーバーも壁紙もランダムに設定して楽しんでいます。

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次の投稿に続く

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目次

先頭

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