Linux あれこれ

Linux 関連(一部 Windows11 )の備忘録です。

「Windows11」(22H2) を、「Windows11」(23H2) にアップデート〈H165-6〉

登録日: 2024-03-14 更新日: 2024-04-12

「Windows11」(22H2) を、「Windows11」(23H2) にアップデートしました。セキュリティサポート期間の延長が主な目的です。

ただし、手持ちのPC は古くて「Windows11」の「システム要件」を満たしていないので、「推奨されない」手順を使いました。

その備忘録です。

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注意点:

「Windows11」の「システム要件」を満たす PC であれば、通知を待っての「アップデート」、もしくはダウンロード後 setup を実行するやり方が安全です:

今回のやり方は「自己責任」です。

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大事なデータは「クラウド」に退避して、失敗したら「Linux に移行する」つもりで行いました。

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使用したPC は、USB 3.0 ポートのあるノートPC で、「Windows 10」から「Windows11」(22H2) に移行済です。メモリ 12GB に増設、SSD 1TB に置換して強化しましたが、CPU が古い世代の「i5」で、TPM 1.2 なので「システム要件」を満たしていません。

UEFI 立ち上げ」のPC です。

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(注)リンクを戻るときはブラウザの左上の「←」をクリック
スマホの場合は、「ホーム」ボタンの横の「<」キーをタップ

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目次

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前回の作業:

Windows マシンを、「Windows10」から「Windows11」(22H2) に移行〈H165〉

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今回の作業:

  1. 「Windows11」(22H2) を最新にアップデート:

  2. 「Windows11」(23H2) の iso イメージをダウンロード:

  3. 「Windows11」(23H2) にアップデート:

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参考:

TPM について:

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「まとめ へ」

「目次詳細 へ」

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アップデートした「Windows11」(23H2) を起動:

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「Windows11」のバージョンを表示:

Windows ボタンを右クリック→「システム」→一覧で「バージョン」の項目を確認:

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Windows」(23H2) の画面:

→多くの機能が追加されたみたいですが、壁紙も、外観も「Windows11」(22H2) のときとほとんど変わりません。

違いは、パネルバーの右端に「Copilot」アイコンが追加されたぐらい。

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追加された「Copilot」を起動:

パネルの「Copilot」アイコンをクリックするか、「 Windows + C 」を同時押しで起動します。

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→AI 機能のある「検索メニュー」および「アシスタント機能」です。

「うまい質問」をするのがコツみたい。

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参考: 「Windows11」(23H2) へのアップデートについて:

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Windows 11 のセキュリティ更新プログラムの提供を受けるには、アップデートして「機能更新プログラム」を適用する必要があります:

Windows 11 の「機能更新プログラム」は毎年10月頃に提供されています。
適用することで、セキュリティ更新プログラムを提供する期間が 24ヶ月延長されます。
(つまり、2年ごとに更新が必要で、2つ前のバージョンを使い続けることはできません。)

Version 23H2 〜 2025-10月頃まで
Version 22H2 〜 2024-10-08 まで
Version 21H2 〜 2023-10-10 まで

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Windows 11」の「システム要件」:

プロセッサ(CPU)
        Intel      : 第 8 世代以降の CPU
        AMD        : Zen2 以降の CPU
メモリ              :  4 GB 以上
ストレージ           : 64 GB 以上
TPM                : バージョン 2.0
システムファームウェア : UEFI、セキュア ブート対応

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手持ちの PC で、アップデートを行うと下記が表示:
この PC は現在、Windows 11 を実行するための最小システム要件を満たしていません

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要件をチェックすると 2つがアウト:
  • TPM」のバージョンが「1.2」

  • 「CPU」が i5 、「世代が古い CPU」

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参考: TPM について:

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TPM (Trusted Platform Module) は、デバイス上でセキュリティ機能を提供するために、 暗号化で利用する「鍵」(証明書)を、金庫?とは別の安全な場所(TPM)で管理するための仕組みです。

TPM には、「1.2」と「2.0」が存在します。

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TPM は物理的なハードウェアとして「マザーボード上」に搭載される場合と、

CPU 内蔵の TPM 機能 (Intel PTT、AMD fTPM) が使われる場合、

「外付けのハードウェア」として搭載される場合があります。

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最近の PC であれば、起動時の UEFI (BIOS) セットアップ画面から「Intel PPT」や「AMD fTPM」を有効化することで利用可能になる場合があります。

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1). 「TPM」のバージョンを「tpm.msc」で確認する場合:

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Windows + R →「tpm.msc」Enter

GUI が起動して、TPMが実装されているかどうかが表示されます:

一番下にある表示:

仕様バージョン: 1.2

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2). 「TPM」のバージョンを管理者権限で「PowerShell」を起動して確認する場合:

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Windows キー →「po」で絞り込み→「PowerShell」の項目の「管理者として実行する」をクリック:

許可する?

→「はい」

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PS C:\Windows\system32 >

→管理者権限のプロンプトが表示:

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確認:

PS C:\Windows\system32 > get-tpm

一覧の表示にて、複数の項目で下記が表示されました:

TPM 1.2 ではサポートされていません

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3). 注意:

Windows 11」の導入のときに、CPU 交換なども考えている場合で、 「BitLocker」などを使っていたら、あらかじめ解除してから CPU を交換しないと(CPU に TPM がある場合があるので)起動できなくなる可能性があります。

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1. 作業前に「Windows11」(22H2) を最新に上げておきます:

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Windows →設定→「Windows Update」を実行:

再起動:

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何度か繰り返して、

→「Windows 11」(22H2) を最新の状態にしました:

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2. ブラウザにて、「Windows11」(23H2) の iso イメージをダウンロード:

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1). ブラウザ(edge、もしくは Firefox など)を起動:

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2). ダウンロード:

Windows 11 download」で検索:

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Windows 11 をダウンロードする」をクリック

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Windows 11 ディスクイメージ(ISO)をダウンロードする」をクリック

「ダウンロードを選択」をクリック

→「Windows 11 (multi-edition ISO)」を選択(1つしかありません)

下の「ダウンロード」をクリック

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製品の言語の選択:

「1 つ選択」をクリック

→「日本語」を選択

下の「確認」をクリック

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Windows 11 日本語

「64-bit ダウンロード」をクリック

→「Win11_23H2_Japanese_x64v2.iso」(6.3 GB) のダウンロードが開始されます

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3). ダウンロードが完了したら、吹き出しの右の「フォルダ」アイコンをクリック

エクスプローラで「ダウンロード」フォルダが表示:

「Win11_23H2_Japanese_x64v2.iso」を右クリック →「マウント」をクリック

「このファイルを開きますか?」

→「開く」

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追記:

複数の Windows 11 マシンがある場合は、USB メモリ(8GB 以上を ntfs で初期化)を準備してコピーしておくと、2回目以降のダウンロードの手間が省けます。

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Windows」に未練がある場合は、前回の〈H165〉 の「Rufus」ツールで、立ち上げ可能なUSB メモリを作るやり方が良いかも:(自己責任)

もし、HDD が壊れた等で新規インストールから行う場合は、「ライセンス」関連を聞いてくることがあるので、各 PC に貼られた Windows のライセンスのラベルをスマホのカメラで写しておくと、小さな文字を拡大できます。

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4). エクスプローラで iso イメージが開かれるので、

左側の「DVD ドライブ」を見て、ドライブ番号を確認: 「F:」ドライブ

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ブラウザは使わないので、右上の「x」で閉じます:

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3. 「Windows11」(23H2) にアップデート:

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「サーバー」としてアップデートすると、「Windows11」で要求される仕様が少なくできるみたい:

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1). コマンドプロンプトを起動:

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Windows」+R →「cmd」Enter

→「コマンドプロンプト」が起動:

C:\Users\user>

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2). ダウンロードした iso イメージをマウントした「F:」ドライブに変更:

使用環境により、ドライブ番号は変わります:

C:\Users\user> f:

プロンプトが下記に変わりました:

F:\>

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ファイルを確認:

F:\> dir /w

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3). 作業フォルダを移動:

F:\> cd sources

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ファイルを確認:

F:\sources> dir /w

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4). コマンドを実行:

F:\sources> setupprep /product server

許可しますか?

→「はい」をクリック

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5). 「Windows Server のインストール」画面表示:

画面にある「セットアップでの更新プログラムのダウンロード方法の変更」をクリック

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6). 「今は実行しない」にチェック

→「次へ」をクリック

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この設定で余計な処理が回避できるので早く完了します:

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7). 「適用される通知とライセンス条項」画面:

→「同意する」をクリック

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8). 「引き継ぐ項目を選んでください」画面:

「ファイル、設定、アプリを保持する」にチェック

→「次へ」をクリック

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9). 「インストール準備完了」画面:

今までの設定が表示されるので確認:

Windows 11 Home をインストール」にチェックあり

「ファイル、設定、アプリを保持する」にチェックあり

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→「インストール」をクリック

青色の「Windows Server のインストール中」画面表示:

10). インストールが完了したら、再起動されます:

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11). Windows を右クリック →システム →バージョンを確認:「23H2」

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12). Windows →設定 →「Windows Update」を実行:

セキュリティ関連の更新が多数ありました。

何度か再起動:

→最新の状態にしました:

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まとめ

「Windows11」を「Windows11」(23H2) にアップデートしました。推奨された手順ではないので「自己責任」です。

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見た目で気付くのは、画面下の、パネルの右端に「Copilot」アイコンが追加されたこと:

「検索」メニューが、今流行りの「Ai 機能」を使った「アシスタント」機能になりました:

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Windows11 23H2 新機能」で検索:

  • AI アシスタント「Microsoft Copilot」の搭載:
  • 「ペイント」に AI 機能搭載:
  • 圧縮ファイル「RAR」「7Z」「TAR」などを標準でサポート:
  • 「タスクバー」のアップデート:
  • スクリーンショットツール「Snipping Tool」のアップデート:

個人的にありがたいのは「ペイント」アプリの強化。キャプチャ画像から文字を抽出したり、 キャプチャ画像の背景を消して、別の背景(レイヤ)を重ねたりできます。

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色々と追加された機能を試してみるとおもしろいかも。

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