Linux あれこれ

Linux 関連の備忘録です。

Chromebook の備忘録: Toshiba Chromebook (CB30)、Chromebook 2 (CB35) 編〈H112〉

登録日: 2021-03-20 更新日: 2021-04-23

前回 、ChromeOS デバイスの「ASUS Chromebox CN60 」にて「UEFI で立ち上がる」ファームウェアへの全面置換を試しました。 Linux での使用が多い自分には使い勝手が良かったので、

手持ちの「Toshiba Chromebook (CB30)」と「Toshiba Chromebook 2 (2014) : (CB35)」も置換しました。 その備忘録です。

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注意:

メーカー保証が切れるだけでなく、文鎮化(ぶんちんかとは: マシンが動かず、重しにしか使えなくなること)のリスクもあるので、自己責任です。

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(注)リンクを戻るときはブラウザの左上の「←」をクリック

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目次

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「ChromeOS デバイスの情報」

「ファームウェアの置換」

「参考になりそうな動画:」

「まとめ へ」

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「目次詳細 へ」

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UEFI 立ち上げ」できるようにフルROM 置換

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  • MrChromebox.tech 」氏のすべての領域(フルROM)の置換にトライ。

UEFILinux を立ち上げできるので、起動時の問題は少ないはず? です。 また、内臓ストレージをすべてLinux で使えます。

→注意: BIOS 立ち上げも、ChromeOS も、Andoroid 機能も、コンテナでのLinux 機能も使えなくなります。 UEFI 立ち上げしかできない「性能のそれほど高くないPC」と同じになります。

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  • 作業前に、できたら gparted や kde partition manager、disks などの(USB メモリが操作できる)ツールが入った、「BIOS」 でも「UEFI」でも立ち上がる、動くことを確認した「Linux のライブUSB メモリ」を作っておくのがベターです。「BIOS」立ち上げで作った、USB メモリからは立ち上げできなくなり、お手上げになります。

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「プロセッサ」の違いで、Linux ディストリビューションを選ぶ必要があります

例えば、「Toshiba Chromebook 2(2014)」(BayTrail) の場合:

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1. 「DebianUbuntuKubuntu」等をインストールするとNG

→多くのLinux ディストリビューションで、インテルプロセッサの「BayTrail」を使っている機種は、サウンドの chtmax98090 デバイスがうまく設定できない「ヘッドフォンから音が出ない」ので苦労しました。(夜中のYoutube は気遣いでヘッドフォンを使用してます)

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2. 「Manjaro Xfce 21.0 」をインストールするとOK

UEFI の内蔵 eMMC から起動した画面:

→「Manjaro Xfce」だと、すんなり音が出ました。

ただし、再起動すると、ヘッドフォンからスピーカに切り替わってしまうことがあります。「Audacious」アプリを起動して、出力→オーディオの設定、を一度開いてから、「PulseAudio 音量設定」アプリでヘッドフォンに切り替えてやると、元に戻ります。ちょっと面倒。音が出ないよりはマシかな。

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3. Chromebook 2 (BayTrail) で「Manjaro Xfce」のとき、正常に音が出るときの状態を確認:
$ aplay -l
**** ハードウェアデバイス PLAYBACK のリスト ****
カード 0: PCH [HDA Intel PCH], デバイス 3: HDMI 0 [HDMI 0]
  サブデバイス: 1/1
  サブデバイス #0: subdevice #0
カード 0: PCH [HDA Intel PCH], デバイス 7: HDMI 1 [HDMI 1]
  サブデバイス: 1/1
  サブデバイス #0: subdevice #0
カード 1: chtmax98090 [chtmax98090], デバイス 0: 3 []
  サブデバイス: 1/1
  サブデバイス #0: subdevice #0
カード 1: chtmax98090 [chtmax98090], デバイス 1: Deep-Buffer Audio (*) []
  サブデバイス: 1/1
  サブデバイス #0: subdevice #0

$ aplay -L
null
    Discard all samples (playback) or generate zero samples (capture)
samplerate
    Rate Converter Plugin Using Samplerate Library
speexrate
    Rate Converter Plugin Using Speex Resampler
jack
    JACK Audio Connection Kit
oss
    Open Sound System
pipewire
    PipeWire Sound Server
pulse
    PulseAudio Sound Server
speex
    Plugin using Speex DSP (resample, agc, denoise, echo, dereverb)
upmix
    Plugin for channel upmix (4,6,8)
vdownmix
    Plugin for channel downmix (stereo) with a simple spacialization
default
    Default ALSA Output (currently PulseAudio Sound Server)
hdmi:CARD=PCH,DEV=0
    HDA Intel PCH, HDMI 0
    HDMI Audio Output
hdmi:CARD=PCH,DEV=1
    HDA Intel PCH, HDMI 1
    HDMI Audio Output
usbstream:CARD=PCH
    HDA Intel PCH
    USB Stream Output
sysdefault:CARD=chtmax98090
    chtmax98090, 
    Default Audio Device
usbstream:CARD=chtmax98090
    chtmax98090
    USB Stream Output

→「aplay 」で確認すると「chtmax98090」の認識のされ方が違いました。 NG のときは、デバイス名(Deep-Buffer Audio) の項目が表示されません。

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4. Chromebook 2 (BayTrail) なら「GaliumOS 3.1」をインストールするのが無難

GaliumOS 3.1 ならちゃんと音が出ました。さすがChromebook 専用のOS です。 「BayTrail」のISO イメージを選択してダウンロードします。

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ChromeOS デバイスには、自動更新有効期限 (AUE) があります

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ChromeOS デバイスChromebook、Chromebox)にはシステムとしてのサポート期限があり、期限が来るとChromeOS の更新がそこのバージョンまでしか、できなくなります。iOS と似たような感じです。

有効期限 (AUE) は、使われているプロセッサのアーキテクチャごとに期間が決まっています。機種により 3年〜 8年と色々です。新機種でも古いプロセッサが使われていると期間は短くなります。

購入時は、値段や性能だけでなく、サポート期限の長さや、 サポートが切れていないかなどの確認も重要です。 確認せずに、安いからと中古のChromebook に手を出すと後悔します。

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Chromeバイスの自動更新の有効期限 (AUE)

ChromeOS デバイス リリース 有効期限 備 考
東芝 Chromebook 2014年1月30日 2019 年 6 月 所有
東芝 Chromebook 2 (2014) 2014年9月2日 2021 年 9 月 所有

Chromebook が出始めた頃に入手したので、サポート切れか、間近です。

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東芝 Chromebook は日本のメーカ製だけあってクオリティが高いです。HD 画面です。「Haswell」は素直で楽です。メモリが2GB なのが惜しいところ。

東芝 Chromebook 2 の画面のきれいさはピカイチです。IPS のFHD 画面です。Linux で使うには「BayTrail」マシンはクセが強い(ドライバーのサポートが弱い)のと、ストレージが16GB と少ないのが難点。

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Linux で使いたいとき、コンテナでのLinux がサポートされておらず、また、ストレージが小さいのなら、パーティション分割せずに、ChromeOS とLinux で共有する「Crouton) 」を使うやり方もあります。

Linux で使うには8GB は欲しいし、ChromeOS は8GB を割ると、ChromeOS リカバリーユーティリティでのファイル展開ができなくなり、リカバリメディアの作成ができなくなります。16GB だと2つに分けるにはギリギリです。

Crouton は、デュアルブートの代わりにchroot を使用して動作し、別にインストールしたLinux のデスクトップ環境をChromeOS と同時に実行できるようにしてくれるスクリプトです。

→USB メモリで好みのLinux を立ち上げた方がインストールや運用が楽かな。

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参考: Crouton のインストール 例

ChromebookのLinux環境を整える(Crouton + Ubuntu20.04 + Chromebrew + Sommelier)

→事前に、開発者(デベロッパー)モードにする必要があります。

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手持ちのChromeOS デバイス の情報

ChromeOS デバイス モデル名 プロセッサ 備 考
東芝 Chromebook (CB30) leon Haswell Celeron 2955U 、HD画面
東芝 Chromebook 2 (2014) : (CB35) swanky BayTrail Celeron N2840、IPS液晶FHD

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東芝 Chromebook (CB30) の内蔵ストレージは、組み込み型ストレージデバイスSanDisk i110 iSSD (16GB) が使われていました。直付けなので交換できませんが eMMC よりも高速です。

東芝 Chromebook 2 (CB35) の内蔵ストレージは、eMMC (16GB) が使われており、 USB3.0 x2 も USB3.0+ USB2.0 と変更されています。コストダウンでしょうね。

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Andorid アプリを使えるChromeOS デバイス

ChromeOS デバイス チャンネル 備 考
東芝 Chromebook 2 (2014) 予定 (2015) なら Stable Channel

→サポートが切れるまでに、Andorid アプリが使えるようになるかは不明。 あきらめていたので、ChromeOS は消してしまいました。Dev チャンネルでどうかは未確認。もしかしたら…。

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2019 年以降に発売されたChromebook になると、ほとんどの機種がAndorid アプリを使えるらしいです。Andorid スマホと同じように、タッチ画面付きで、CPU が「arm」でないとアプリがちゃんと動くかはわかりません。アプリのインストールが増えるので、大きめのストレージが望まれます。

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コンテナでLinux を使えるChromeOS デバイス

ChromeOS デバイス 備 考
所有している上記の機種では全滅、使えません。

→「crostini」は、コンテナで動く「Debian 9」です。ターミナル画面として起動できます。開発者モードにしなくても実行できるのが利点で、ChromeOSのセキュアな環境のままLinux を実行できます。ただし、コンテナでの実行になるので、通常のLinux よりも制限を受けます。

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参考:

Chromebookの新機能Crostiniを使ってLinuxを試す

→「Crouton も Chromebrew も用済み」らしい。

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ファームウェアの置換

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ChromeOS デバイスChromebook、Chromebox)の中で、Intel プロセッサを搭載している機種(CB30、CB35 を含む)では、ChromeOS の立ち上げファームウェアとして「 coreboot 」が使われています。

corebootオープンソースということもあり、USB メモリからLinux 等を立ち上げできるようにファームウェアを改修、それを操作ミスを少なくして操作が楽なようにメニュー形式で書き込むスクリプトを作成した方々がおられます。 CN60 も対象につき感謝!!

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「レガシーブートモード」はファームウェアCoreboot )の一部である「RW_LEGACY」 領域に SeaBIOS を書き込むことによって提供されています。

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参考: MrChromebox.tech 氏のファームウェア:

「MrChromebox.tech」氏のサイトは現在も活動されており、新しいChromebook のサポートも期待できます。

ChromeOS デバイス関連の詳しい情報が記載されているサイトなので、参考になります。

今回はこちらを使用しました(というか、今あるのはこちらだけ)。

参考にできるように、「RW_LEGACY」の置換と、「UEFI フル ROM」の置換を紹介します。

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こちらのスクリプトを実行すると、わかりやすいメニューで表示されます。 そこで、デバイスの現在の書き込み保護の状態が確認できます。

ただし、メニューに表示される「Write Protection : Enable / Disable」は現在のシステムの状態表示で、 意味は逆になるので注意(Disable 表示で書き込みできます)。カラー化されているのでわかりやすいとは思います。

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ちなみに、「RW_LEGACY」の置換だと、サポート対象の機種も多いし、物理的な(本体ケースを開けての)書き込み保護の解除も要りません。敷居が低いです。

利点は、ChromeOS(Ctrl+D)も、Linux(Ctrl+L)も、選択して立ち上げできるので、使える可能性が広がることです。

惜しいかな、「RW_LEGACY」はレガシーBIOS での立ち上げしかできないので注意が必要です。 例えば、UEFI 立ち上げでインストールしたUSB メモリをセットしても認識できず、立ち上がりません。

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1. 自分の機種で、どのファームウェアの置換が使えるかを確認:

MrChromebox.tech →「Supported Devices」タブ

→「Supported Devices」の項目を参照:

使用のプロセッサごとに分類された一覧が表示されます。 ChromeOS リカバリーユーティリティを使ったときに表示される「Board Name」を参考にすると見つけやすいです。

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手持ちのChromeOS デバイスファームウェアの対応状況(抜粋)

ChromeOS デバイス Board Name プロセッサ RW_LEGACY フルROM WP 備 考
東芝 Chromebook 13 (CB30) leon Haswell ネジ 場所
東芝 Chromebook 2 (2014) swanky BayTrail ネジ

→チェックが入っていれば対応しています。

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「RW_LEGACY」の説明:

  • 「レガシーBIOS」でUSB からLinux を立ち上げできます。

  • 書き込み保護の解除は要りません。本体ケースを開けなくても実行できます。

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「RW_LEGACY 」の難点:
  • 毎回の立ち上げにひと手間増えます。

  • LinuxBIOS 立ち上げになります。

  • サポートが切れた機種だとChrome ブラウザが更新されないので、セキュリティに不安が出ます。

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CromeOS を立ち上げるときは:

立ち上げの開発者画面で、CTRL+D →内臓のSSD から、CromeOS が立ち上がります。 内臓のSSD はChromeOS で使われます。特別な操作をしないと、SSD を領域分割することはできません。

→下手に分割すると、ChromeOS のリカバリメディアが要求されると思います(?) 。

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内臓のSSDLinux のインストール先にすると、CTRL+L でないと立ち上がらなくなります。

→CTRL+D を押すと、ChromeOS のリカバリメディアが要求されると思います(?) 。

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Linux を立ち上げるときは:

立ち上げ時の開発者画面で、CTRL+L →「レガシブートモード」で起動 →ESC を押して起動メニューから、立ち上げたいUSB メモリを選択。

→USB メモリは、BIOS 立ち上げでLinux がインストールされていないと認識しません。

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「フルROM」の説明:

  • UEFI」でUSB からLinux を立ち上げできます。

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「フルROM 」の難点:
  • 書き込み保護の解除が必要なので、本体ケースを開けて、保護しているネジを取り外す必要があります。

  • 内臓のSSD にChromeOS が残っていても、起動できません。

  • ChromeOS だけでなく、それに付随した機能(Andoroid アプリの起動、コンテナでのLinux 、Crouton でインストールしたLinux 等)も使えなくなります。

UEFI 立ち上げしかできない「性能のそれほど高くないPC」と同じになります。

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Linux を立ち上げるときは:
  • 立ち上げ時の開発者画面は表示されず、立ち上げ途中に「白いうさぎ」の画面が表示されます。 Esc を押すと、立ち上げたい USB メモリの選択ができます。

→USB メモリは、UEFI 立ち上げでLinux がインストールされていないと認識しません。 (/boot/efi にマウントされる、fat32EFI パーティションが必要です。)

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内蔵SSD (/dev/sda) に、UEFI 立ち上げでLinux をインストールしましたが、 内蔵SSD をインストール先にすると問題が少なくインストールが楽です。 大きなサイズのUSB メモリをいつもの運用にして、テストでのインストール先は内蔵SSD を16GB のままで使う、という考えもアリかも。

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2. 書き込み保護ネジの位置の確認:

「場所」のリンク先の内部基盤の写真が参考になります。 東芝 Chromebook 2 のリンクがなかったので、参考になりそうな動画を追加しました。

ChromeOS デバイス Board Name プロセッサ ネジの位置
東芝 Chromebook 13 (CB30) leon Haswell 場所
東芝 Chromebook 2 (2014) swanky BayTrail

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3. 書き込み保護ネジの取り外し:

  • Chrome OS のシステムとしての書き込み保護は、 ハードウェア(ネジで端子をショート)とソフトウェア(フラグ)の二重になっています。

ハードウェアの書き込み保護の解除のやり方は、機種により違います。今回はネジの取り外しで解除できます。

ソフトウェア(フラグ)の解除は専用のコマンドの投入が必要ですが、スクリプトの中で自動で解除してくれます。

  • UEFI フルROM」の置換を行う場合は、実行前に「書き込み保護ネジ」の取り外しが必要です。

  • 「RW_LEGACY」の置換を行う場合は、要りません。

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Toshiba Chromebook (CB30) にて「書き込み保護ネジ」を取り外すとき:

参考:

Toshiba CB30 Chromebook のサイトにある写真で、赤い矢印が「書き込み保護ネジ」があったところです。

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1). 念の為、作業前に「ChromeOS リカバリユーティリティ」で、USB メモリ(8GB) または SD カード(8GB) に、リカバリディスク を作りました。また、ローカルにダウンロード(保存)していたデータを退避。

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2). 装置底面のネジを取り外し。

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3). 「フルROM」の置換を行う予定なので、書き込み保護ネジを取り外しました。 「RW_LEGACY」の置換なら、この作業は要りません。

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参考サイト の「メモリ、SSD無線LANモジュールが見える」の記述がある写真を見ると、

無線LANモジュール」のすぐ左の銀色のネジ穴が半円ふたつの端子に別れています。 これが「書き込み保護ネジ」を取り外した(書き込み保護が解除された)状態です。

  • ネジを外したとき、銀色のドーナツ状のシールがあったら、そのシールもはがさないと効果がありません。

→書き込み保護ネジを外すことでリセットされます。

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4). ChromeOS のセットアップが実行されます。設定のやり直し。

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5). スクリプトを実行したときに、書き込み保護の状態を確認します

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Toshiba Chromebook 2 (CB35) にて「書き込み保護ネジ」を取り外すとき:

参考になる動画:

Disable write protect on Toshiba Chromebook 2

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1). 念の為、作業前に「ChromeOS リカバリユーティリティ」で、USB メモリ(8GB) または SD カード(8GB) に、リカバリディスク を作りました。また、ローカルにダウンロード(保存)していたデータを退避。

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2). 分解を始める前に、電源を切り、ACアダプタを外します。

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3). 底面のネジ x10 取り外し。うち x2 は、前面の長方形のゴム足の下に隠れています。

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4). 底板を外します。画面の取付部のヒンジの部分に専用のツールの代わりに「1cm 幅にカットしたギフトカード(iTunes 等)」を差し込んで広げ、開いたすき間に別のカードを差し込みながら少しづつ外して行きます。傷を付けにくいです。

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5). 黒いバッテリーに隣り合った、大きな銀色のシールド板の取り付けネジ x6 を外します。

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6). 大きなフラットケーブルコネクタに近いところに、半円に別れた銅色の端子が見えます。(再生時間 1:28)

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7). ショートを確実にする、ドーナツ状の粘着シートが付いているので、けがをしないように剥がします。2つの端子がきれいに分れればOK。

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8). 無線LAN カードのケーブルを止めている黒い粘着テープを1cm ほどカットして借りてきて、それを銀色のシールド板の、先ほど剥がした端子の部分に当たる穴に貼り付けて、シールド板でショートしないように絶縁します。また、ここの書き込み保護の部分の取り付けネジは取り付けません。外したままにします。

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9). 外した部品を組み立てます。

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4. Chromebook を「開発者モード」にします

MrChromebox.tech →「Developer Mode」タブ

→「Enabling Developer Mode」の項目を参照:

  • 開発者モード(Developer Mode) でないと使えない「shell」コマンドを使うので、開発者モードに切り替えます。

  • 開発者モードに移行する時に、ローカルに保存しているデータが消去されるので、事前の退避が必要です。

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1). まずは、リカバリモードで起動しなおします

  • Chromebook の場合は、「ESC+ Refresh(F3)」を押しながら、「Power」キーを約1秒間押し、3つのキーをすべて離します。

  • Chromebox CN60 の場合は、リカバリボタン(SD カードスロットの近くのロック穴のすぐ上にある小さな穴)をクリップの先端で押しながら、電源ボタンを押します。1秒後にクリップのボタンを放します。

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2). リカバリモード画面「Chrome OS is missing or damaged.」が表示

→Ctrl+D を押します。

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3). 「To turn OS Verification OFF」という確認メッセージが表示

  • Chromebook の場合は、Enter を押します。

  • Chromebox CN60 の場合は、もう一度、リカバリボタンを押します。

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モードの変更があると、自動で Power Wash(リセット)され、ローカルに保存しているデータは消去されます。

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4). 開発者モード画面の「OS verification is OFF」が表示。

  • これ以降は、再起動のたびに、この画面が表示されます。

Chrome OS を起動するには、「Ctrl+D」を押すか、30秒待ちます。

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誤った操作をすると、短いブザーが 2回鳴ります。

この画面で space を押して、Enter を押すと、開発者モードが解除されてしまうので注意。 モードの変更があると、自動で Power Wash(リセット)され、ローカルに保存しているデータは消去されます。

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5). Chrome OS のログイン画面になります。

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5. 端末を開きます

MrChromebox.tech →「Developer Mode」タブ

→「Getting a (Root-capable) Shell」の項目を参照:

注:ChromeOS の「crostini」のターミナル(penguin) ではスクリプトの実行権限がないので実行できません。

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A: ChromeOS の仮想コンソール端末を開き、スクリプトを実行する場合:

ChromeOS のログイン画面か、ログインしてから、「CTRL+ALT+F2」

→仮想コンソール端末 VT2 の画面が表示:

login: 

→「chronos」でログイン(パスワードは不要)

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B: ChromeOS のブラウザの「ターミナル」タブを開き、スクリプトを実行する場合:

ChromeOS でログイン(ゲストでもOK)後に、ブラウザで「CTRL+ALT+T」

→crosh シェル(Chrome Shell)がブラウザのページで開きます。

crosh> shell

Linux コマンドを実行できるbash シェルを起動します。開発者モードにすると使えるコマンドです。

chronos@localhost / $

→プロンプトが変化します(ユーザ名@ホスト名)

  • ブラウザで起動すると、ALT 押しながらのクリックで、行のコピーや貼り付けができるので便利です。

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C: Linux の「ターミナル」アプリを起動して、スクリプトを実行する場合:

  • Linux が立ち上がらない最初だけは上記のChromeOS での操作が必要。

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6. MrChromebox.tech のスクリプトを実行

MrChromebox.tech →「Firmware Utility Script」タブ

→「IMPORTANT:」の項目を参照:

  • ChromeOS の「ファイル」で開くことができる、fat32 で初期化されたUSB メモリか、SD カード(使っているものでも、空きがあればOK)を準備しておきます。

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Chromebook の「開発者モード」で(A または B の操作で)端末を起動した場合のスクリプト:

$ cd; curl -LO mrchromebox.tech/firmware-util.sh
$ sudo install -Dt /usr/local/bin -m 755 firmware-util.sh
$ sudo firmware-util.sh

→ブラウザで「CTRL+ ALT+ T」とすると、1行ごとにコピーや貼り付けが使えます(Chromebook では、ALT キーを押しながらクリックが、右クリックです)。「$ 」はプロンプトなので不要。

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Linux で立ち上げて(C の操作で)端末を起動した場合のスクリプト:

たぶん、curl のインストールが必要かも:

$ sudo apt install curl

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$ cd; curl -LO mrchromebox.tech/firmware-util.sh && sudo bash firmware-util.sh

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7. スクリプトのメニューを選びます:

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「RW_LEGACY」の置換を行う場合:

Fw WP: Disabled

      1) Install/update RW_LEGACY Firmware
[WP]  2) Install/Update UEFI (Full ROM) Firmware 

→「1」を選択

  • 「RW_LEGACY」の項目には [wp] が付いていないので、ファームウェアの書き込み保護の解除は要りません。

→ちなみに、上段に表示の「Fw WP: Disabled」の表示は書き込み保護がすでに解除されていることを示します。

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fat32 で初期化されたUSB メモリ(使っているものでも、空きがあればOK)をセットします。保存したものがあると簡単に元に戻せます。ファイル名の表示があります。

→保存した後に、レガシーブートモードを有効にする crossystem boot フラグが自動で設定され、RW_LEGACY 領域の更新が行われます。

  • デフォルトの起動デバイス(内部ストレージ[デフォルト] or USB/SD)を設定したり、 Chromebox だと、ssh 接続のみで使うための「headless」(ディスプレイが接続されていない起動)を有効にするかの質問があるようです。変更するにはスクリプトの再実行が必要です。

  • 書き込み保護の解除が必要ですが、「3) Set Boot Options (GBB flags)」で、GBBフラグを変更すると、「CTRL+ L」のレガシーブートをデフォルトとして設定でき、立ち上げ時の手間を減らせます。

  • 完了したら、「q」でメニューを終了させます。「r」 で再起動、「p」で電源オフします。

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立ち上げ時の操作:
  • Linux のライブUSB メモリなど、BIOS で起動できるストレージをセット

  • 立ち上げの画面で、CTRL+L を押して「レガシブートモード」で起動し、ESC を押して起動メニューからUSB メモリを選択します。

→USB メモリで立ち上がりました。

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UEFI フルROM」の置換を行う場合:

Fw WP: Disabled

      1) Install/update RW_LEGACY Firmware
[WP]  2) Install/Update UEFI (Full ROM) Firmware

→「2」を選択:

項目に [wp] が付いているので、ファームウェアの書き込み保護を解除しないと使えない項目です。 [wp] が赤色なら選択できず、[wp] が緑色なら選択できます。

上段に表示の「Fw WP: Disabled」の表示は書き込み保護がすでに解除されていることを示します。

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fat32 で初期化され、空きがあるUSB メモリをセットします。ファイル名が表示されるので、他の用途で使っていたUSB メモリでも使えます。保存しておくと簡単に元に戻せます。

  • 完了したら、「q」でメニューを終了させます。「r」 で再起動、「p」で電源オフします。

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立ち上げ時の操作:
  • Linux のライブUSB メモリなど、UEFI で起動できるストレージをセット

  • 立ち上げの画面で、「白いうさぎ」の画面が表示されます。

  • 何も押さないとデフォルトで立ち上がります。

→ESC でブート選択画面になります。

USB メモリを選択(UEFI 立ち上げになっていないと認識されません。運用時は一番上、ライブUSB のときは一番下)

  • USB メモリで立ち上がりました。

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参考になりそうな動画:

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ASUS Chromebox 3 (CN65) の書き込み保護の場所と取り外し、フルROM 置換 動画:

Installing Windows 10 on an Asus Chromebox 3

2021/02/23

英語での説明で、キーボード操作は確認できませんが、画面の文字は見やすいです。

  • 高性能モデル(i7 8550U、8GB RAM)につきメモリ増設の必要はなし。ChromeOS だけで使うにはもったいない性能。

i7 にしたときの価格と使用中のファンの騒音がどうなのか気になります(高熱しやすく常に回転しているのか、いつもはあまり回転しないのか…)。

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タイムスタンプ:

本体カバーの取り外し: 再生 1:20

書き込み保護ネジの場所と取り外し: 再生 2:55

「開発者モード」にします: 再生 3:33

→ペーパークリップを使用: 再生 4:10

ChromeOS のセットアップ中に、Ctrl+Alt+F2 にて仮想コンソールの画面を表示: 再生 5:20

chronos でログイン: 再生 5:23

スクリプトfirmware-util.sh): 再生 5:28

スクリプトのメニュー画面が表示: 再生 6:19

→「Fw WP: Disabled」の表示なので書き込み保護がすでに解除されています。

[WP] 2) Install/Update UEFI (Full ROM) Firmware

→「2」を選択(UEFI フルROM 置換): 再生 6:48

書き込み保護の解除が必要な項目ですが、[wp] が緑色なので解除されており選択できます。

Windows についての警告が表示。

警告を確認して同意の合言葉(わかりました): 「I UNDERSTAND」Enter

y

n

  • 実行前のファームウェアの保存に「n」としていますが、fat32 で初期化したUSB メモリ(8GB)を準備して保存をするのが安心。

完了したら、Enter でメニューに戻ります: 再生 16:25

「r」で再起動

「白いうさぎ」の画面: 再生 8:00

ESC でブート選択画面: 再生 8:07

ライブUSB メモリで立ち上がりました: 再生 8:25

Windows のインストール作業が続きます…

セットアップが完了したら、書き込み保護ネジを取り付けています: 再生 9:22

ファームウェアの更新を再び行う必要が発生しても、Chromebox は開けやすいので、書き込み保護ネジを戻しても良いかも。(Chromebook の場合は、カバーを開けるのがたいへんなので、書き込み保護ネジは戻さないのが無難)

本体カバーを取り付け: 再生 9:30

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まとめ

インテルのプロセッサを使った機種で、Andoroid アプリもコンテナでのLinux も使えない、サポートが切れた古いChromebook なら、「UEFI (Full ROM)」の置換は個人的にはアリだと思います。セキュリティの問題はLinux のシステム更新で対応できます。

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ただし、Chrome ブラウザがメインで、時々Linux のアプリも使いたい方なら、「UEFI (Full ROM) 」の置換でなく、「RW_LEGACY 」の置換の方が向いているかも。

爆速のChromeOS のブラウザを残せ、USB メモリでのLinux も使えます。 何よりも本体ケースを開けなくて済みます。ノート型PC の分解は注意深くやらないとプラスチック部分を折ったり、元に戻せなかったりします。

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また、新機種のChromebook の場合は、たとえサポートが切れても、使える機能が減るのはもったいないので「フルROM」の置換はオススメしません。書き込み保護解除の特殊ケーブルが不要で、使える用途が簡単に広がる「RW_LEGACY」の置換までにしておくのが良いと思います。

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以上。

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